英語習得が4領域という視点で語られるようになったのは,ここ数年小学校に英語が取り入れられることが決まってからだと記憶しています。
当時外国語教育の担当をしていた私は,文科省から都度通知されてくる資料に目を通しながら,英語のカリキュラムを作ることに腐心していました。
たくさんの児童英語の企業サイトを検索しても4領域を取り上げているところは少なかったと思います。
英語の4領域。
児童英語における領域の捉え方は,大人のそれとは少し違いがあると考えています。
児童英語における4領域の優先順位
中学生以降の英語の4領域は,満遍なくスパイラルに身につけられるべきだと考えます。
それは,中学英語を通して,ある程度英語に親しんでいること,英語学習に合わせて生活体験(例えば外来語としても英語に触れる体験が増え)も豊かになり,発話しやすい条件が整ったと言えるからです。
その中で優先順位を考えるならば,
① 「聞く」
② 「読む」
③ 「書く」「話す」
といった順序になるのだと思います。
①の「聞く」はコミュニケーションの元となる領域であり,いくらカタコトで英語が話せても,相手の話していることが理解できなければ,他の3領域は成り立たないということになります。
また③の「書く」「話す」は、相互に影響し合う領域であり,書くことが話すことへつながると同時に,書くことが話すことの確認にもなります。自分の考えを正確に書き,伝えるために正確に話す。相互に行き来しながら力をつけていきます。
「聞く」「読む」についても表と裏のような相互の影響があります。
特に音読の場合,「口に出して読むことは聞いていることでもある」と言えるのです。
ここに多読だけでなく,多読音読を勧める理由があります。
子どもで英語が未習の場合,「聞く」「読む」と「書く」「話す」はかなり離れたところに位置すると考えなければなりません。
長い時間をかけて「聞く」「読む」の領域を使いながら大量にインプットし,表現力として溢れる段階が「書く」「話す」ということになります。
大量のインプットのない段階で,自発的な「書く」「読む」は存在しないのです。
レッスンにおける4領域の取り扱い
レッスンの中では4領域を網羅しながら,学習するのが基本です。
1単位時間の中で,4領域を効果的に取り入れる必要があります。
ただ,英語自身が未習で経験値の少ない小学生でしたら,「聞く」「読む」の2領域を使ってのスタートになります。
大量にインプットしながら,徐々に「書く」「話す」を取り入れていきます。

