乳幼児の多読音読は,子どもの発達段階を見ながら絵本の選び方も進め方も工夫していくことが大切です。
絵本の選び方
繰り返しになりますが,文字と音声のマッチングを進めていく上で,音声を聞きながら文字を同時に追っていくという作業になれることが大切です。
この一つ一つ文字を指差ししながら追っていくというのが初期のお子さんには難しいのです。
①耳で聞き,②目で文字を追いながら③指差しをして,しかも④発話もする。4つの作業をまとめてやるわけですから,無理もありませんね。
0歳児1歳児さんなどにはとても難しく,①耳で聞いて②ページを自分でめくるといったシンプルなやり方から始めて良いのです。
いずれにしろ,できるだけ一文の文字を少なくし,負担なく文字が追えるようにしていく必要があります。
3語文程度の文章であれば,教師の読みを後からつけてなんとかついてくることができます。
それ以上であれば,途中で区切るしかありません。
本来なら主語,動詞など,文法上の構成を意識しながら区切ることが望ましいのですが,読みと文字のマッチングを優先するなら,子どもの読みやすさを一番にくぎっも良いと思います。
スタート時におすすめなのは以下の絵本です。
【Creative Teaching press〜Learn to Read】
Learn to read Level 1
“I See Colors”
“How’s the Weather?”
“The Four Seasons”
“It’s Melting”
“Buttons Buttons”
“I See Shapes”
【Oxford Reading Tree】
Stage1First Words
“Who is It?”
“Six in a Bed”
“The Pancake”
“Fun at the Beach”
“A Good Trick”
“Floppy Floppy”
“Get On”
“Get Dad”
“I See”
“Up You Go”
【Scholastic〜First Little Readers】
Scholastic〜First Little ReadersA
“Cold Rose”
“What Can I See?
“What Shines?”
“What is for Supper?”
“Fun With Mud”
“I Like School”
“Fun at the Playground”
【Scholastic〜Sight word Readers】
Scholastic〜Sight word Readers
“Me Too”
“Three”
“That is Funny”
“Find It”
“City Colors”
“Go Go”
“Up and Down”
“I Did It”
“Run”
“Farm Friends”
上記のタイトルは比較的読みやすいでしょう。お子さんの嗜好や好きなものに合わせて,順序は入れ替えて読んでいくことをお勧めします。
その際
食べ物や動物
数字は1〜3までの数、または序数(順番を表す数字)
を先に使用するようにしましょう
多読音読のしかた
- リンキングをしない
- ゆっくりはっきり読む
- ポインティングを意識させる
- 途中で止めて押さえた指と音声がマッチングしているか確認する
- 発音した単語がどの文字を指すか確認
- 発音をやり直させない,範唱で修正する
リンキングに関する範唱の件ですが,ネイティブの音声を使用する際は,リンキングからできるだけ離れてできるだけ一語一語はっきり読んでいるものを使いましょう。ゆっくりはっきり読んであげられるならお母さまの音声が一番良いのです。
親子で取り組む多読音読は本来楽しいものです。
スタート時に発音を何度もやり直させたり,しつこく繰り返させたりすると,苦手意識をもってしまうお子さんもいます。
やりすぎないこと
これが一番大切な留意点です。
多読音読の記録と見える化
通常は語数を記録し,総語数を計算していきますが,足し算を勉強していないお子さんやまず文字の書けないお子さんは冊数でカウントしていきます。
家庭で記録の代わりとなるものに,動画で記録する方法があります。
子どもは自分が読めるようになったことを実感しやすくお勧めの方法です。

