ディクテーションについて

昨日はAIと言語化(文字化)の関連について,たくさんの方々に訪問いただきありがとうございました。

『すみません,よくわかりません』ヒアリングとの共通点

英語学習者として音声と言語化について意識していくことは,とても大切なことだと考えているので,両方を結びつけて意識していただけるとありがたいです。

今日はその延長線上にあるディクテーションについて。

ディクテーションとはひとことで言うと,外国語の音声を聞き,書き取っていくこと。

音声を言語化(文字化)する一番有効な方法であり,リスニングの強化法として,よく出てくるものです。

ごくごく初心者を除き,どのレベルの学習者に対しても有効なのですが,全文を聞き取ると言うのは敷居が高く,音声を区切るなどの操作も必要で,なかなか学習方法として定着していないのが残念。

全文を聞き取り,書き取っていくという過程にこだわると,なかなか取り組みにくいところがあります。

実際のディクテーションについてと
英語初心者から使えるディクテーションの活用法について書いてみたいと思います。

ディクテーションについて

【ディクテーションとは】
音声を聴きながら,聞き取れた単語,文章を書き取っていくこと。
ここでは,読み上げられる音声でもCDなどの音声でも構いません。ナチュラルスピードが基本だと思いますが,実際遅いスピードのものと二本立てにしているディクテーション教材もあります。

【ディクテーションのやり方】
① 自分の英語力に応じた長さの音声(基本は30秒〜1分程度の短いもの)を数回流して概要をつかむ。

② 再度音声を流して聞き取れたワードを書き取る

③ ②を数回繰り返して,書き取っていく。

④ スクリプトを見ながら音声を聞く。

⑤ スクリプトを見ながら答え合わせ。

⑥ スクリプトを見ながら音声を流してシャドウイング。

⑦ 音声なしでスクリプトを見ながら音読。

英検1級学習会をやっていた頃,このような手順でディクテーションをやっていました。

一つ付け加えるなら,文章にタイトルがついているなら多読音読で取り組んでいるような『Title  Reading』を取り入れた方がいいです。
題名をしっかり把握することで,文章全体の予想がつき,概要がつかみやすくなります。

ディクテーションの活用法,素材の選び方

ディクテーションは効果的な学習法ですが,英語初心者も含めて,なかなか学習法として定着しません。
準備もそれなりに必要ですし,どうしても時間と手間がかかり過ぎて,ディクテーションからだんだん遠ざかってしまうのが現実のようです。

継続の手助けになるいくつかの工夫と素材の選び方についたお話します。

【ディクテーションを長く続けるために】

① グループで取り組む
英検1級の学習会で数人集まって,スタートは必ずディクテーションから始めるようにしていました。

ここに時間をとりすぎると他の勉強はできなくなってしまうので,

題名を読んで概要を話し合う→スクリプトなしで音声を流しメモをとる→聞き取れた音について話し合う→再度音声を聞く→聞き取れた音,内容について話し合う→スクリプトを見る→聞き取りにくい音や初めて聞いた単語,いい回しについて話し合う→音声を流してシャドウイングする

というできるだけシンプルな流れに。
和気あいあいと意見を出し合い,とても楽しいのに何故か記憶にも残りやすく非常に効果があったと感じています。

当時使っていたのは,ポッドキャスト

めざせ1級!英語上級者への道

です。

② 文章全体を書き取ることにこだわらない
文章全体を聞き取ろうとすると,何度も繰り返し聞き,答え合わせも全てを書き取ることになるため,非常に時間がかかってしまいます。

まずは単語を聞き取るということからスタートしてはどうかなと感じます。または,文章全体の要約が言えるということでもいいです。むしろこちらの方が難しいのではないかと思います。
上級者になれば,要約を英文でまとまるのもいいでしょう。
CNN  English Expressなど,2段階のスピードで穴埋めにしている文章もあり,活用されると良いのではないでしょうか?

単語や文章を正確に書き取るというのなら,毎回ノートに書き取る作業が必要ですが,リスニングの強化であれば,書き取りを数回に一度の割合にして,聞き取りメインで進めるというやり方もあります。

継続することで力をつけていくわけですから,長く続けられる工夫をしていくことが大切になります。

③ スピードをおとして聞く
英検学習会に兄弟で参加されているご家庭では,リスニングのスクリプトを渡して,上のお子さんに家庭でゆっくり読んでもらうようにお願いすることがあります。
ナチュラルスピードのネイティブ音声の前に,ゆっくり読んでもらうという聞き取りも大事な学習の一つです。
今は音声素材のスピードを変えられるものもあります。うまく活用していただきたいと思います。

【おすすめの教材】
英語上級者のディクテーションはそれなりに文章の難易度も必要かなと感じます。

しかし,何度も聞き取ることで英語力を上げていきたいというなら,簡単な文章を数多く聞いた方がいいです。
その際おすすめなのが,英検過去問題集,リスニング集です。

2021年度版 英検5級 過去6回全問題集CD

最近はダウンロード形式になって,CD自体あまり使われないのですが,ポーズを入れて書き取っていくのなら,こちらの方が使い勝手が良いと思います。
もちろん音声ファイルにして,持ち歩いて聞くのでも良いと思います。

レベルが簡単すぎるのでは,と思われるかもしれません。が、全てを聞き取るのはそんなに簡単なことではありません。

もし,ご自分のリスニングの程度を調べたいというのであれば,英検協会ホームページの過去問で確認するのも良いと思います。スクリプトもついていて実際の音声を聞くことができます。

英検準1級 過去問

例えばリスニング音源の3を流しながら,以下のスクリプトが聞き取れるか,書き取りを行なってみてください。


これを各級で試しながら,自分に合った音声を選択することも良いと多います。

また

英検2級リスニング問題120

のような問題集を使うのも良いでしょう。

最近はディクテーションに特化したアプリも出ています。
隙間時間に手軽に活用できるのではないでしょうか。

ディクトレ

ディクテーションの1番の利点は,集中して聞き取るということにあります。
小さいお子さんでも,初心者でも,集中して他言語を聞くということは大切な取り組みであり,年齢に応じた学習法で力を積み上げていって欲しいと思います。

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